奥浜名湖アピールキャラクターおもかるくん(静岡県浜松市北区細江町)

遠州伝説おもかる大師とは

静岡県浜松市北区細江町気賀の裏山、国民宿舎奥浜名湖の西、尉ヶ峯ハイキングコースのほとりに、「おもかる大師」と呼ばれるお地蔵さまがある。

昔のことだった。気賀の町に「おきぬ」と言う信心深い老婆が、萩の花の下に変わった石があるのを見付けた。 それは僧形をしたお地蔵さまのような石であった。

「これは、お大師さまだ」弘法大師に信仰の厚い老婆は、そのお地蔵さまの石を抱き上げると、軽々と持って近くの松の根もとにすえ、丁寧におまつりした。ある日「もう少し道順の良い所にだそう」と、お地蔵さまを抱いて動かそうとした。と、どうだろう今日のお地蔵さまの重いこと。簡単に抱き上げられるものではなかった。老婆はあきらめて、動かすのをやめてしまった。だがある日、お参りをしていると、急に雨が降りだしてきた。「これは大変、雨に濡れる。あの大きな松の木の下なら大丈夫だが」老婆がそう言いながら、お地蔵さまを動かしてみると今日は軽く動いた。老婆は軽々と抱えて大きい松の下に移してやるのだった。そしてこのお地蔵さまには、重い日と軽い日があることを知った。

この話はいつか、遠い所の人達にまで伝わって「そんな不思議なお地蔵さまら」 と参詣者が増えていった。しかもその人達が、お願をかけて、望みのかなうときは、軽く持ち上がり、かなわないときは、重くて持ち上がらないのだった。

この噂は遠くの人々まで伝わりさらに参詣者は増えるばかりだった。そして、重かったり、軽かったりすることから、「おもかる大師」と言われるようになった。(遠州伝説集「遠江国説話集」より抜粋)

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静岡県浜松市北区細江町気賀「国民宿舎奥浜名湖」から西へ徒歩5分